一周忌

母さんの一周忌でした。

先週の日曜日に、法要は済ませたから、今日はいつも通りに過ごしたよ。

法要では、たくさんの人が集まってくれたよ。

たくさんのお花とかお供えを頂いてしまいました。

母さんが花が好きだったから、ご近所の方が毎月月命日にお花をくださってて、今回もとってもきれいなお花をいただきました。

まだお家は、お花のいい香りで包まれています。

 早いような、長かったような。そんな1年。

法要では、儀典長さんが去年の地区総会の話とかしてくれて、泣けた。

律儀に最後の力振り絞って、出席したんだよね。

ほんまに信心強盛な母でした。

自分ががんって分かってから、自分が受け持ってたこと全部引き継ぎやって、

葬式でかかった費用はすべて自分の保険金で補って、

家族で介護のことこれからどうするか決めようって時に死んでいった。

人に迷惑をかけることを人一倍嫌う母だから、ほんまに誰にも迷惑かけずに死んでいった。

ある意味、母は自分が決めた通りに、祈ったとおりに死んでいったんだと思う。

母は、自分の生き様、死に様を通して、全力で私達に信心のすごさを教えていったような気がしてならない。
…そんな姿見つつ、なかなか頑張れていないのが情けないけどね。

御葬式で、母がどれだけ地域の為に動いていたのか、頑張ってたのか。

それが今さら凄くよく分かった。

専業主婦の母…あんなにたくさんの方が御葬式に来てくれるなんて、ほんまに凄いと思った。

多分私が今死んでも、多分母の半分も、御葬式には来てくれないだろう。

それだけの人に、母は慕われてきたんだ。

それを思ったら改めて母を尊敬した。

母は、本当に素晴らしい人だった。

お馬鹿で、素直で、可愛らしい人だった。

母が死んだことで、父がどれだけ母を愛してたかも本当によく分かった。

喪主挨拶は、母への熱烈なラブレターだった。

火葬場で、母を冷凍保存しておきたいと号泣した父。

父は、ちょっと変わってる人だけど、父なりの母への愛情に溢れた御葬式だったように思う。

伊達に五年以上、日本とベネズエラで超遠距離恋愛してないよね。

だから、ぶっちゃけこの1年は、父が母の後を追わないかと気が気じゃなかった。
母の看護中は、父は本当に本当に辛そうだったから。

父には趣味もあって、何よりトトがいてくれたから、世話をすることで、毎日何とか生きてくれた。

私も毎日、電話して父の様子を見守った。

今は、一人暮らしにも慣れてきて、私なんか家に帰っても甘えまくり(笑)なーんにもしてない(笑)パラサイトシングル(笑)

何とか、今日まで来れた。
弟も、忙しい合間を縫って、父の為にたくさん動いてくれてる。

弟も、もっと母さんに親孝行したかったろうに。そう考えると泣けてくるけど。

家族で支え合って、今日まで来れた。

悲しみはまだまだ癒えないけど…。

これからも、我が家らしく、一歩ずつ進んでいきたいな。

今日は母が大好きだった映画館へ行って映画見てきた。

君の名は。 を見てきたよ。

主人公の男の子の情熱が父さんとだぶって号泣してもた。

父さんの母さんへの愛は同じくらい強いイメージがあったんだよ。

きれいないい映画だった。野田さんの切ない声が本当にぴったりだったよ。

母さん、楽しかったね。